特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護を提供する施設です。略して「特養」とも呼ばれています。
特別養護老人ホームでは、入浴、排泄、食事などの介護、その他の日常生活の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行います。
特別養護老人ホームの入所基準
2015年4月より特別養護老人ホームの入所基準が変わり、原則として要介護3以上の認定を受けた高齢者が対象となっています。ただし、以下のようなやむを得ない事情がある場合は、要介護1または2の方でも、特例として入居が認められることがあります。詳細につきましては、各市区町村にお問い合わせください。
要介護1・2の特例的な入所が認められる要件
- 認知症で日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態にあること。
- 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態にあること。
- 家族等による深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態で、在宅生活が困難な状態にあること。
- 単身世帯、同居家族が高齢または病弱等により、家族等の支援が期待できず、地域での介護サービス等の供給が不十分であることにより、在宅生活が困難な状態であること。
特別養護老人ホームの費用負担
特別養護老人ホームの利用者の費用負担は、原則として保険給付の対象となるサービス(施設サービス費+サービス加算)にかかった費用の1割(または所得に応じて2割から3割)です。介護度によって費用は異なり、施設の設備や職員の体制、施設で対応する処置に応じて介護サービス加算も発生します。その他、居住費・食費・日常生活費などが自己負担として必要となります。なお、介護職員処遇改善加算及び介護職員等特定処遇改善加算は支給限度額の対象外です。